職場や友人との人間関係でストレスを感じたら?メンタルへの影響と対処法 | 資格取得の通信講座・通信教育SARAスクール
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人間関係がメンタルに与える影響と、ストレスを感じたときの対処法

人間関係は、人の心の状態に大きな影響を与えます。例えば会社で働く上で、仕事内容や待遇などの条件がいくら良くても、職場の人間関係が悪ければ、気持ちに大きなダメージを受けてしまいます。そのような状況を避けるためには、どのような対策が必要なのでしょうか。
ここでは、人間関係がどのようにメンタルに影響を与えるのかご紹介します。また、人間関係でストレスを感じた場合の対処法について解説します。

人間関係がメンタルに与える影響と、ストレスを感じたときの対処法

メンタルに影響を与える人間関係とは?

メンタルに影響を与える人間関係には、どのようなものがあるのでしょうか。まずは、具体的な状況を挙げながら、メンタルに及ぼす影響について解説します。

職場での人間関係

仕事に対してストレスを感じる方は少なくありませんが、その理由の多くは人間関係といわれています。産業医を対象にしたアンケートでは、従業員のメンタル不調の原因について最も多かったのが、「人間関係」というデータもあります。
仕事では、「自分と気の合う相手とだけ付き合っていく」ということはできません。たとえ苦手なタイプであっても、仕事上のやりとりがあれば関わりを持つ必要があります。部下、同僚、上司、取引先など、多様な関係性が存在するため、それぞれとの関わり方の違いに疲れてしまう人も多いようです。

隣人・友人・SNSの付き合い

人間関係がメンタルに影響する場面は、仕事だけではありません。例えば、近所の方との関係に苦痛を感じたり、友人とのやりとりでストレスが発生したりする場合があります。さらに最近では、SNSを通じて一度も会ったことのない相手とも付き合いが発生するケースもあります。
いずれの場合も、相手に無理に合わせようとすると、精神的に疲れてストレスの原因になってしまいます。とはいえ、相手に合わせなければ「ノリが悪い」と思われてしまう可能性があり、それを恐れるあまり関係性を改善できないことに悩む人が多くいます。

人間関係でストレスを感じやすいタイプとは?

ストレスの感じ方は人によって異なり、人間関係においてもストレスを抱えやすい方とそうでない方がいます。これらのタイプの違いは、どこにあるのでしょうか。続いては、人間関係でストレスを感じやすい方の特徴について見ていきましょう。

思い込みが激しい

思い込みが激しい方は、人間関係のストレスを感じやすいという傾向があるでしょう。例えば、誰かと少し目が合っただけで、「自分は何か変なことをしたかもしれない」と不安に思ってしまう方もいます。
しかし、実際にはたまたま目が合っただけで、相手は何も感じていないケースがほとんどです。勝手な思い込みによってどんどん自信がなくなり、人との関わりがストレスになってしまうことが考えられます。

理想が高い

理想が高い人は、自分の思いどおりにならないことがあると、理想と現実のギャップに、強いストレスを感じてしまいます。また、他人からすれば問題とは感じないようなことにも、深く頭を悩ませてしまいがちです。まずは現実を受け入れ、高すぎる理想をあらためることが必要でしょう。

周りの目が気になりすぎる

周りの目を気にしすぎる方も、人間関係のストレスを感じやすいタイプです。周りにどのように思われているのかが常に気になり、「嫌われていたらどうしよう」という考えが頭から離れなくなってしまうようです。そのため、人と関わるときは、常にストレスを感じてしまいます。

自分ではなく相手を変えようとする

相手を変えたいと思っても、他人の言動をコントロールすることはできません。そのため、相手を変えようとしてしまいがちな方は、常にイライラした気持ちを抱えることになってしまいます。
相手を変えたいなら、まずは自分自身の言動から変えていく必要があるでしょう。それを理解しないまま相手を変えようと必死になっても、ストレスが溜まるばかりです。

人間関係でストレスを感じたときの対処法

日常生活を送る上で、他人との関わりを断ち切ることは難しいもの。人間関係のストレスを解消するには、下記のような対処法を知っておくことが大切です。

客観的に自分を見る

視野が狭いと思い込みも強くなり、人間関係でストレスを抱えやすくなってしまいます。人間関係でメンタルの異常を感じたら視野を広げ、自分自身を客観的に見るようにするのがおすすめです。第三者の目線で自分を評価することで、それまでのイメージとは違った部分が見えてきます。
例えば、「失敗をしたから周りに嫌われた」と一方的に感じてしまう場合は、少し冷静になることで自分の思い込みだと気付けるはずです。自分の長所を客観的に把握することができれば、周りの意見に振り回されることもなくなるでしょう。

規則正しい生活をする

生活習慣の乱れは、メンタルにも悪影響を及ぼします。寝不足や栄養不足の状態では、気持ちまでネガティブになってしまうのです。十分な睡眠や栄養補給、適度な運動を心掛け、心身の状態を整えましょう。気持ちが落ち着くことでストレスがやわらぐと同時に、メンタルを強化することもできます。

人は人、自分は自分と考える

他人の目や評価ばかりを気にしていると、人間関係での些細なことが気になり、ストレスが溜まってしまいます。また、他人に対して期待しすぎたり完璧を求めたりすると、相手が少しミスをしただけでイライラしてしまうことも。
人間関係にストレスを感じたときは、「他人と自分は違う」と考えるように意識すると、気持ちが楽になるでしょう。

専門家に相談する

人間関係で悩んだときは自分一人だけで解決しようとせず、信頼できる相手に相談しましょう。友人や家族に悩みを話すだけでも、心が軽くなるケースもあります。もし、身近に相談できる相手がいなかったり、ストレスが大きいと感じたりしたときは、心理カウンセラーに相談するのも良い方法です。
ストレスを我慢していると、重大なメンタルヘルスの不調に陥ってしまう可能性もあります。心理カウンセラーはメンタルの専門家ですから、人間関係の悩みやストレスに対して、適切なサポートをすることができます。

人間関係のストレスをやわらげて、すこやかなメンタルを維持しよう

人間関係の良し悪しは、メンタルに大きな影響を与えます。世の中にはさまざまなタイプの人がいるため、どうしても合わないと感じる相手に出会うことがあります。しかし、仕事上のやりとりなど、苦手なタイプともうまく付き合っていかなければいけない場面もあるでしょう。そのような状況で心にダメージを受けないようにするには、人間関係とメンタルの関係性をよく理解しておくことが重要です。
同時に、メンタルに不調を感じたら、無理をせずに休息をとるようにしましょう。人間関係のストレスは、自分の力だけでは解決が難しいケースもあります。そのようなときは、心理カウンセラーなどメンタルの専門家の力を借りるのもいいでしょう。カウンセリングを通して問題に向き合うことで、きっと改善への糸口が見えてくるはずです。

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