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心理カウンセラーの需要が高い理由とは?就職事情と活躍できる場所

現代社会では、仕事や恋愛、人間関係など、ほとんどの人が何らかのストレスや悩みを抱えているといわれています。そのため、それらの問題や悩みを解決へと導く存在である、心理カウンセラーが求められています。
ここでは、心理カウンセラーの需要が高い理由はどこにあるのか、また心理カウンセラーの就職事情と活躍できる場所について解説します。

心理カウンセラーの需要が高まっている背景

心理カウンセラーの需要が高まっている背景

心理カウンセラーは相談者に対して、カウンセリングを通して悩みの解決へと導く心の専門家です。傾聴と対話を基本に相手の心に寄り添い、相談者自身が問題解決の方向性を見いだせるよう、手助けをします。まずは、現代において、心理カウンセラーを求める人が急増している背景について紹介しましょう。

ストレス社会に生きる人が多い

ストレス社会といわれる現代では、職場や学校、家庭などにおいて、悩みを抱えていたり心が疲れてしまっていたりする人が少なくありません。自力では解決できない人に対し、心理カウンセラーは相談にのって、適切なアドバイスを行うことで、その人に合った問題解決を目指していくことができます。

子供の心の問題も大きな社会課題に

友人関係やいじめの問題、進学・引越しによる生活の変化など、子供を取り巻く環境にもさまざまなストレスの要因があります。最近ではSNSでのトラブルなど、子供の心の問題は大きな社会課題となっているのです。悩みを解決する手段や経験の少ない子供にこそ、心理カウンセラーによるメンタルケアの必要性が叫ばれており、現在は国によるスクールカウンセラー制度も導入されています。

悩みを相談できない人が増えている

価値観が多様化した現代では、生き方の選択肢も増えているといわれます。その一方で、悩みや生きづらさを抱えながら、周りに相談できずに苦しんでいる人も少なくありません。多種多様な価値観を柔軟に受け入れながら、悩みを抱える人の心に寄り添える心理カウンセラーが求められています。

心理カウンセラーが活躍できる場所とは?

心理カウンセラーが活躍できる場所とは?

心理カウンセラーの活躍の場は幅広く、医療や教育、産業、福祉、司法などの分野で需要があります。心理カウンセラーの専門スキルが求められるのは、おもに下記のようなフィールドです。

病院やクリニックなどの医療機関

精神科や心療内科、メンタルクリニックといった医療施設では、心理カウンセラーが医師と連携をとり、心の病を持つ人やその家族の相談に対応します。総合病院の精神科などのほか、小児科や産婦人科、神経内科で働く心理カウンセラーもいます。

学校などの教育現場

学校で働く心理カウンセラーは、スクールカウンセラーと呼ばれます。児童・生徒の心のケアや、子供のことで悩む保護者や教職員のサポートを行うため、公立学校を中心にスクールカウンセラーの配置・派遣が進められています。

一般企業

社員のメンタルヘルス対策は、企業の務めといっても過言ではありません。2015年からは労働安全衛生法の改正により、一定規模以上の事業所は年に1度のストレスチェックが義務付けられました。しかし、仕事上のストレスは原因が複雑であることも多く、本人の力だけでは解決が難しいケースもあります。社員一人ひとりのストレスの背景を探り、問題解決に向けたサポートを行うことができる心理カウンセラーへの注目が高まっています。

児童相談所や高齢者施設などの福祉施設

児童相談所や高齢者福祉施設、精神保健福祉センターといった福祉施設も、心理カウンセラーの需要の高まりを見せる環境です。福祉業界における心理カウンセラーは、「ソーシャルワーカー」や「相談員」などの立場で働くことが多く、中には行政機関直属で活動する人もいます。また、児童相談所で働く心理カウンセラーは「児童心理司」と呼ばれ、虐待やいじめに悩む子供や、子育てに不安を抱える親などの相談に対応します。

民間のカウンセリングルーム

民間のカウンセリングルームには、さまざまな年代、性別、立場の人がカウンセリングに訪れます。より個人の悩みや事情に沿ったカウンセリングを求める人が増えており、「恋愛」「子育て」「女性専用」など、専門分野を打ち出すカウンセリングルームは、高い需要があります。

心理カウンセラーの就職事情

心理カウンセラーを目指すなら、あらかじめ就職事情を知っておくことも必要です。心理カウンセラーの現状についてご紹介しましょう。

常勤での求人は少ないのが現状

心理カウンセラーの求人は、非常勤やパートといった募集が多く、常勤での求人は比較的少ないのが現状です。非常勤の場合は、職場によって勤務日数や時間が異なるため、希望に合わせて働き方を選ぶことが大切です。

資格を取得すると就職に有利に働く

心理カウンセラーには、絶対に必要な資格はありません。しかし、資格がないと専門知識やカウンセリングスキルを証明することが難しいため、ほとんどの心理カウンセラーは何らかの資格を取得して活動しています。心理カウンセラーとして就職や転職を希望する場合も、資格を取得したほうが確実に有利になるでしょう。

常にスキルアップが求められる

心理カウンセラーにとって大切なことは、実際にカウンセリング経験を重ね、自身のスキルを磨くことです。心理療法には、数百という種類があるともいわれています。心理カウンセラーとして活動しながらも場数を踏み、自身の専門以外にも多くの知識を増やすことで、ますます活躍の場所は広がっていくといえるでしょう。

心理カウンセラーの将来性は?

最近は、日本でもメンタルケアの大切さが広く認識されるようになってきました。それに伴い、心の問題を相談できるカウンセリングルームや、相談窓口も増加傾向にあります。

心理カウンセラーの認知度の高まり

近年では、医療機関や民間のカウンセリングルームだけではなく、一般企業や学校にもカウンセリングを行う相談室が多く設けられるようになりました。心理カウンセラーの存在が身近になり、「不安や悩みがあったらカウンセリングを受ける」という考え方が世の中に広がってきています。

カウンセリングの方法も多様化

心理カウンセラーと相談者が1対1で対面する一般的なカウンセリングのほかにも、電話カウンセリングやメールカウンセリングなど、さまざまな方法があります。最近ではチャットやSNS、オンラインのビデオ通話によるカウンセリングサービスも増えています。カウンセリング方法が多様化することで、心理カウンセラーのニーズもさらに高まっていくはずです。

経験を積み、独立・開業の道も

心理カウンセラーとして経験を積めば、カウンセリングルームを開設して独立・開業することも可能です。自分で運営するカウンセリングルームなら、あらゆる悩みにじっくりと向き合うことができ、がんばり次第で収入を上げることもできるでしょう。心理学に関するセミナーや講習会を開き、講師として活動する道もあります。

心理カウンセラーの需要は今後ますます高まる

心理カウンセラーは幅広い場所で求められており、今後もますます需要が高まっていくことが予想されます。
人々の心の問題にしっかりと向き合う心理カウンセラーになるためには、確かな知識とカウンセリングスキルが必要です。心理カウンセラーを目指すなら、資格取得が一番の近道といえるでしょう。

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