苦手な上司との付き合い方は?上司と部下のコミュニケーションを円滑にする方法 | 資格取得の通信講座・通信教育SARAスクール
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苦手な上司とのコミュニケーションを円滑にする方法を紹介

仕事での業務を円滑に進めていくためには、上司との良好なコミュニケーションは欠かせないものです。しかし、頭ではそれを理解していても、上司との関係がうまくいかずに悩んでいるという人は少なくありません。
ここでは、上司とのコミュニケーションを円滑に進め、自分と合わなかったり、苦手と感じたりする上司ともうまくやっていくためのコツをご紹介します。

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上司とのコミュニケーションがうまくいかないのはなぜ?

上司との関係が良好ではない理由には、さまざまな原因が考えられます。問題解決を目指すには、そもそもコミュニケーションがうまくいかない原因が何なのかを理解することが大切です。

世代の違い

多くの場合、上司と部下のあいだには年齢差があり、中には親子ほどの差があることも少なくありません。世代が離れていれば、上司と部下という関係だけでなく、お互いの常識や価値観に違いが生まれるものです。それを理解しないままコミュニケーションを図ろうとすると、考えのすれ違いが起こり、「相手が何を考えているのかわからない」という状況に陥ってしまうことがあります。

言葉選びが不適切

コミュニケーションには、「何を伝えるか」と同じくらい「どのように伝えるか」ということも大切です。言葉選びが不適切なために相手の気分を害してしまっては、本来伝えるべき内容を正しく伝えることはできないこともあります。指示が威圧的、説明が不明瞭など、上司側に問題があるケースも考えられます。

感情が伝わっていない

最近は、メールやチャットなどを使って仕事上のやりとりをする機会も増えています。文字だけのコミュニケーションは、表情や声のトーンといった情報がないため、感情がうまく伝わらないという問題が起こりがちです。簡潔な文章が相手に「素っ気ない」と受け取られ、心の距離ができてしまう場合もあります。

立場への理解不足

当然のことながら、上司と部下では仕事に対する知識や経験値に差があります。しかし、人はどうしても、自分の視点や立場だけで物事を捉えてしまいがちです。上司が「これくらいわかっているだろう」という姿勢で部下に接すると、コミュニケーションはなかなかうまくいきません。
反対に、部下が上司の言葉を素直に聞けなかったり、経験やスキル不足のために上司の真意がつかめなかったりするケースも考えられます。

上司とのコミュニケーション不足によるデメリットとは?

上司とのコミュニケーション不足によるデメリットとは?

上司とのコミュニケーションがうまくいかないと、仕事をする上で多くのデメリットが発生します。どのような悪影響があるのか、具体的に見ていきましょう。

連携がとれずにミスが発生する

上司とのコミュニケーションに問題があると、業務上の連絡や連携がスムーズに進みません。その結果、情報共有の漏れや確認不足が頻発し、ミスが発生しやすくなります。ミスによって顧客や取引先に迷惑がかかると、会社としての信用も失ってしまうことにつながるでしょう。

業務効率が低下してしまう

連絡や情報共有が滞ると「業務全体がどのように進んでいるのか」「誰がどの情報を持っているのか」ということがわからず、業務上の連携がとれません。上司からも部下の仕事ぶりが見えず、的確な指示を出すことができないため、業務効率が大幅に低下してしまいます。

職場の雰囲気が悪くなる

上司と部下のコミュニケーションがうまくいっていないと、職場全体の雰囲気が悪くなってしまいます。気軽な雑談や会議での発言もしにくくなり、スタッフ同士の仕事へのモチベーションも下がってしまうでしょう。

上司との関係性を変えるコミュケーションのコツ

上司との関係性を変えるコミュケーションのコツ

上司とのコミュニケーションがスムーズになれば、仕事がやりやすくなる、業務効率が上がる、モチベーション向上により自分自身の成長につながるといった、多くのメリットが生まれます。
では、どうすれば上司とうまく接することができるのでしょうか。ここからは、上司とのコミュニケーション不足を解消するための具体的な方法をご紹介します。

挨拶や返事を工夫する

職場で毎日行う挨拶と返事は、コミュニケーションの基本です。何か作業をしながら、もしくは相手の目を見ずに言葉だけで挨拶や返事をしても、気持ちは伝わりません。まずは、上司の目を見て笑顔でしっかりと挨拶や返事をすることから始めてみましょう。

前向きな言葉を使う

仕事をするとき、「自信がない」「うまくいかない」「できなかったらどうしよう」など、ついネガティブな発言をしてしまうことはないでしょうか。後ろ向きな発言ばかりしていると、上司に頼りない印象を与えてしまいます。不安があればそれを率直に伝えた上で、できるだけ前向きな言葉を使うように意識します。

傾聴の姿勢をとる

話をしっかりと聞こうとする姿勢は、話す側にも顕著に伝わるものです。上司の話に対しては、ただ単に「聞く」だけではなく、耳も心も集中して「聴く」という、傾聴の姿勢を意識しましょう。相手の話をさえぎらない、うなずいたりあいづちを打ったりするというポイントを押さえるだけでも、真剣に傾聴している姿勢を上司に示すことができます。

素早い報・連・相を心掛ける

こまめな報告、連絡、相談は上司に安心感を与え、コミュニケーションの機会も増えます。細かいこともきちんと上司に伝えていれば、途中で状況が変わっても迅速に対応でき、適切なアドバイスも受けやすいものです。仕事をする際には、自分一人で勝手に判断しないという意識を持つことが大切です。

フィードバックは素直に受け取る

上司からのフィードバックは、自分自身を成長させるチャンスです。きびしい指摘を受けた場合などは、つい反発する気持ちが生まれますが、そこはぐっとこらえて一度素直に受け入れるようにします。フィードバックを改善のヒントとして受け止めることができれば、上司からの信頼も増し、さらに有益なアドバイスを得られるかもしれません。

上司の仕事の仕方をまねしてみる

上司が仕事に対してどのように取り組んでいるのか注意を払い、そのやり方をまねしてみるのもひとつの方法です。上司のまねをしていく中で、新たな視点やスキルアップのヒントが見つかるかもしれません。わからないことがあれば上司に質問することで、コミュニケーションのきっかけも生まれます。

相手を知る努力をする

相手を知ろうとすることで、世代や経験の差から生まれる価値観のギャップに気付けるかもしれません。お互いの持つギャップを理解できれば、コミュニケーションにおける誤解やすれ違いも生まれにくくなります。「自分とは合わないタイプだ」と決めつけずに、上司の長所に注目してみましょう。

自分のことも知ってもらう

良好なコミュニケーションを図る上では、相手を知るだけではなく、自分を知ってもらう必要もあります。上司と雑談や世間話をする機会があったときは、ある程度自分のことについても話すように心掛けましょう。プライベートについてあれもこれも伝える必要はありませんが、仕事の悩みや目標などを上司に話すことで、お互いの関心が深まりやすくなる場合もあります。

苦手な上司とうまく付き合うにはコミュニケーションの工夫が必要

社会人になると、1日の時間の大半を仕事に費やすことが多くなります。仕事をする上で、上司の存在は非常に大きなものです。上司と部下の信頼関係を築くことができれば、仕事をスムーズに進めることもできますが、反対に上司とのコミュニケーションがうまくいかないと、仕事へのモチベーション低下につながってしまいます。
「自分とは合わないタイプの上司だ」と思っていても、ちょっとしたきっかけで苦手意識が変わることもあるかもしれません。苦手な上司に対しても接し方やコミュニケーションのコツを押さえて、良好な関係を築いていきましょう。

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