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メンタルケア心理士®とは?資格取得の方法と認定試験の難易度を解説

心理カウンセラーの資格には、国家資格と民間資格を合わせて、数多くの種類があります。民間資格の中のひとつであるメンタルケア心理士®とは、どのような資格なのでしょうか。
ここでは、メンタルケア心理士®の資格を取得する方法や、認定試験の難易度について解説します。

心理カウンセラーに関する資格、メンタルケア心理士

ストレス社会と呼ばれる現代において、うつなど心の病を抱える人も増加傾向にあります。ストレスが原因で体に不調をきたす人や、反対に身体疾患が引き金となって心の病を引き起こしてしまう人も少なくありません。
このように、心身の健康を守り、心の負担をやわらげるメンタルケアの重要性が高まっている中で、メンタルケアに関わる資格のひとつである、メンタルケア心理士®が注目されています。心理カウンセラー資格はこちら

心理カウンセラーに関連する民間資格

メンタルケア心理士®は、メンタルケア学術学会が認定する、心理カウンセラーに関連する民間資格です。資格取得者は、主にカウンセリングによって相談者のメンタルケアを行い、心の負担を軽減したり、問題発生を未然に防いだりすることを目指します。医療・福祉・教育・産業・公共サービスなど、幅広い分野で活躍が期待されている資格のひとつです。

カウンセリングの基本やメンタルケアについて学べる

メンタルケア心理士®の資格取得にあたっては、カウンセリングの基本的なスキルに加え、解剖生理学や薬理学、精神医科学など、メンタルケアについて多角的に学習する必要があります。
資格取得者は、相談者に対してさまざまな場面での心理カウンセリングや、相談サポートを行う基礎能力があることが証明されます。

上級資格のメンタルケア心理専門士®がある

メンタルケア心理士®の上級資格として位置付けられているものに、メンタルケア心理専門士®があります。メンタルケア心理士®で修得した心理学の基礎を、さらに専門的に細分化し、掘り下げた内容を習得しているかどうかが問われます。

取得するには「こころ検定®」の合格が必須

メンタルケア心理士®の資格を取得するには、「こころ検定®」という検定に合格することが必須条件となります。こころ検定®は、全国約280ヵ所のテストセンターで実施され、所定の級に合格後、申請を行うことで資格が認定されます。

こころ検定®とは?

こころ検定®とは?

メンタルケア心理士®の取得条件となっているこころ検定®は、メンタルケア学術学会が実施する検定試験です。
2018年から文部科学省後援検定試験となっているこころ検定®とは、どのような検定なのでしょうか?

心理学を用いて心へのアプローチを目指す

こころ検定®は、心理学を用いて、心と心の相談に段階的にアプローチしていくことを目指した試験です。普段は無意識下にある「こころのメカニズム」を探り、心が人の生活や社会にどのような影響を与えているのかを理解していきます。

4級から1級まで段階がある

こころ検定®には、4級から1級までの4段階に級が設定されています。2級・3級・4級までは、定められた受験期間内に併願受験が可能です。ただし、1級とほかの級との併願はできません。

2級合格でメンタルケア心理士®の認定資格が得られる

メンタルケア心理士®の資格認定を受けるには、こころ検定®2級が必須条件です。資格取得を目指すなら、まずはこころ検定®試験を受けて合格する必要があります。
なお、上級資格であるメンタルケア心理専門士®を取得するためには、こころ検定®1級の合格が必要です。

メンタルケア心理士®認定資格取得の難易度は?

資格を取得するときに気になるのが、受験資格や試験の出題内容です。ここからは、メンタルケア心理士®認定資格を取得する難易度について見てみましょう。

専門の学校や大学に通う必要はない

メンタルケア心理士®は、大学の心理学部などを卒業していなくても、こころ検定®試験合格など所定の条件を満たせば資格が認定されます。
大学などに通わなければ取得できない臨床心理士などの資格に比べれば、ハードルは低いといえるでしょう。

学習領域

メンタルケア心理士®の資格取得にあたっては、「精神解剖生理学」「精神医科学」「カウンセリング基本技法」の、大きく3つの領域の学習が求められます。
精神解剖生理学では、生化学や解剖生理学、生理心理学・認知心理学に関する基礎知識を、精神医科学では、精神障害や発達心理学、身体疾患と精神症状の関わり、薬剤に関する基礎知識などが問われます。また、カウンセリング基本技法では、カウンセリングの歴史や目的、カウンセリングに関わる倫理といった、基本的な心理療法などを学ぶ必要があります。

資格の認定条件

メンタルケア心理士®の認定を受けるには、検定試験のこころ検定®の2級に合格した上で、下記、2つの条件のいずれかを満たす必要があります。

・メンタルケア学術学会が指定する講座の修了
・認定心理士か産業カウンセラーの資格を保有、またはメンタルケア学術学会の「学士・修士申請規定」に基づいた、文部科学省の定める4年制大学心理学部、学科または心理隣接学部、学科を卒業

メンタルケアに関連するメンタルケア心理士®以外の資格

メンタルケアに関連するメンタルケア心理士®以外の資格

メンタルケア心理士®以外にも、メンタルケアに関わる資格は多くあります。心理学やメンタルケアに関連する資格の中から、代表的な資格についてご紹介しましょう。

臨床心理士

臨床心理士は、日本臨床心理士資格認定協会による認定資格です。心理学の資格の中でも信頼性や認知度が高く、資格取得者は、病院などの専門施設で臨床心理士として働いたり、教育現場でスクールカウンセラーとして活躍したりしています。

公認心理師

公認心理師は、国内初となる心理職の国家資格です。活動領域は幅広く、心理査定や心理面接のほか、心の健康についての教育や情報提供活動などを行います。保健医療、福祉、教育、司法、産業といった、幅広い分野での活躍が期待されます。

メンタル士心理カウンセラー®

メンタル士心理カウンセラー®は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が認定する民間資格です。資格取得者は、心理学の基礎知識やストレスから起きる症状と、症状別のケア方法などを十分に理解していることが証明されます。メンタル士心理カウンセラー®は、人間関係やストレスに悩む人の問題を、心理学の知識と技法で解決に導く、心のスペシャリストです。

メンタル心理インストラクター®

メンタル心理インストラクター®は、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する民間資格です。資格取得を通して、心理学やカウンセリングに関する専門知識に加え、さまざまな医療知識を身に付けることができます。家族との関係性やサポート方法、社会復帰に向けた生活改善方法などに関して、知識を有していることを証明する資格です。

メンタルケアの仕事を目指すなら資格取得がおすすめ

人々のメンタルケアを行うなら、心理学の専門知識が必要不可欠です。心理学の勉強は独学でも行うことはできますが、仕事に活かしたい場合は、やはり資格を取得するのがおすすめです。
心理学に関わる資格にはたくさんの種類があります。勉強方法や取得条件などを考慮し、自分に合った資格を選ぶといいでしょう。

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