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心理学の種類をわかりやすく解説!メリットや活用方法も紹介

「心理学の種類がどれくらいあるのか知りたい」
「自分に合った心理学を見つけたい」
「仕事や家事をしながら学習できる方法を教えてほしい」
このような悩みを抱えていませんか?
今回は心理学の種類からお勧めの学習方法までをご紹介します。
心理学を学ぶことで、プライベートや仕事などのさまざまなシーンでも活用できます。
心理学には興味があるが、自分に合った心理学がわからない方やなるべく効率的に学習したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

心理カウンセラーコラム33_01

主な心理学の種類一覧|10の基礎心理学と応用心理学を解説

心理学とは、人の心を深く知り、理解することで、よりよい社会を作るための学問です。
人の心を理解することで、良好な人間関係の構築や円滑なコミュニケーションにもつながります。
心理学は大きく分けると次の2種類があります。
●基礎心理学
●応用心理学
それぞれ、詳細をご紹介します。

基礎心理学5種類

基礎心理学は、応用心理学の土台にもなっている人の心を科学的・理論的に解明する学問です。
基礎心理学は、さまざまな学問に細分化されているので、一つひとつご紹介します。

行動心理学

行動心理学とは、人の行動やしぐさからどのような感情を抱いてその行動に移しているのかを理解し研究する学問です。
行動心理学を使えば、声のトーンが高くなる・腕を組む・髪をよく触る・目線がそれる・貧乏ゆすりをするなどの仕草や行動から、何を考えているかを大まかに把握できます。
例えば、腕を組むという行動の中には「警戒している」という心理が働いている場合が多いです。
その心理が把握できていれば、警戒心を和らげるような会話や工夫をしたほうがよいと理解できるようになります。
行動心理学を学べば、日常生活はもちろん、ビジネスシーンでも活用できるでしょう。

発達心理学

発達心理学とは、子どもから大人になる過程で変化していく言動を研究する学問です。
主に幼児期・児童期・青年期の過程が対象でしたが、近年では青年期のあとの成熟期・老年期と大人になったあとも対象となり重要視されています。
人の心は成長過程でさまざまな影響を受け、情緒や社会性を学び変化するものです。
発達心理学を学べば、心の問題点を客観視でき対処方法も理解できるため、他者に対してだけではなく、自分自身の心の問題も解決できるようになります。

社会心理学

社会心理学とは、集団社会の中で、個人が他者から受ける影響や個人が他者に与える影響を研究する学問です。
誰しもが家庭・学校・職場などの団体の中で、人間関係や社会性を学び成長します。
日本人特有の「場の空気を読む」という気質は、自分が集団の中でどう立ち振る舞うべきかを他者から影響を受けていることがわかる一例です。
最近はSNSで生じる人間関係の問題や心の病とも密接に関係していると言われており、社会心理学の理解が重要視されています。

性格心理学

性格心理学とは、個人の人格や性格が人の感情や行動にどう影響するのかを研究する学問です。
遺伝や家庭・生活環境との関わりも深いと言われています。
生まれ持った気質は先天的なものであるため、容易に変えることは難しいですが、環境的な要因に左右される部分は自身の努力次第で変えることができます。
性格による言動が理解できれば、自分自身の理解や他者に対しての理解も同時に深まるため、良好な人間関係を構築できるでしょう。

学習心理学

学習心理学とは、人や動物が経験の過程で生じる行動や身体的な変化を研究する学問です。
学習心理学で有名な、パブロフの犬の条件反射を証明する実験があります。
犬にベルの音を聞かせながら餌を与えることを繰り返すと、餌を与えなくてもベルの音を鳴らすだけで犬がよだれを垂らすようになるという実験です。
学習心理学は、経験によって行動が変わることを教えてくれるため、自分の行動への理解も深まり、他者をいい方向へと導く術も同時に学べます。

応用心理学5種類

応用心理学とは、基礎心理学の知見を踏まえ、実際の生活の中でどのように活用していくかを探求する学問です。
応用心理学は基礎心理学と比べ、より実践的で具体的という特徴があります。
身近な例として活用しやすい傾向があります。

臨床心理学

臨床心理学とは、心に問題を抱える人(精神疾患やうつ病など)に対して、その原因を探り治療する学問です。
臨床心理学は精神医学とよく混同され、心理学的なアプローチか薬物療法によるアプローチかの違いになります。
両者はお互いの足りない部分を補え合えるものとして考えられているため、セットで考えて解決に導いていくことが重要です。
臨床心理学はストレス社会の現代では特に重要視されている学問で、病院やクリニックなどのさまざまな医療現場で活用されています。

臨床心理学

教育心理学とは、教育を行う中で生じる課題に対して、心理学を用いて解決に導く学問です。
学校現場で活用されることが多く、不登校・非行・いじめなどを行う子どもの特性を理解し、サポートしながら成長につなげる必要があります。
子どもを理解するうえで、一部に限定して注目するのではなく、個人の発達状況・性格・環境などの多面的な視点を踏まえることが重要です。
また、教育心理学を学べば学校などの教育現場だけではなく、職場での社会教育や生涯教育などにも活用できます。

スポーツ心理学

スポーツ心理学とは、スポーツに関わる人の心と精神状態を心理学を用いて、パフォーマンス向上につなげる学問です。
スポーツをするうえで、選手の心理状態がプレー中の動きに大きく影響を及ぼします。
競技中にイライラしてしまいパフォーマンスが雑になったり、緊張して練習の成果を出せなくなったりした経験はありませんか?
スポーツ心理学をうまく活用できれば、メンタル・集中力・パフォーマンスなどの向上につながります。

産業心理学

産業心理学とは、主にビジネス現場における心理の変化について研究する学問です。
別名組織心理学ともいわれており、会社組織の中で起きる問題や人間関係のストレスの改善を目的としています。
産業心理学を学ぶことは、社員の能力開発や育成にも効果的です。
また、自分が組織に貢献できていると認識できるようになれば、離職防止や仕事に対する満足度にもつながります。
特に経営者や管理職などの組織を運営する方は、学ぶ価値があるといえます。

犯罪心理学

犯罪心理学とは、犯罪者の心理を心理学を用いて解明する学問です。
過去に罪を犯した人物の特徴から、犯罪傾向やパターンを分析し、防犯や犯人の更生を目的としています。
犯罪心理学を身近に活用した例では、自宅やお店に防犯カメラの設置や自転車に施錠をするなどの行為があげられます。
私たちが安心安全に暮らすために、重要な心理学といえるでしょう。

種類を意識しながら心理学をメリット

ここからは心理学を学ぶメリットについて解説します。
ご紹介した10種類の心理学を学び理解することで、具体的にどのような場面やシーンで活用できるのかを確認していきましょう。

自分自身を理解できる

心理学を学べば、自分自身を理解できるようになります。
人の心を理解しようとするため、その心理を自分に置き換えて客観的に考えられるようになります。
客観的な思考が身につくことで、自分の心理を理解した状態で発言や行動ができるため、ストレスも感じにくくなり、自分の心にも余裕が生まれるでしょう。
また、自分で解決できる方法を知っているため、悩んだり不安に感じたりする場面でもすぐに対処できる点もメリットの1つです。

身近な問題や悩みの解決にも役立つ

心理学は、日常で起こる身近な問題の解決にも役に立ちます。
人間関係の問題を例にとって考えてみましょう。
「会社の上司との話が合わない」
「部下への接し方がわからない」
上記のような人間関係の悩みの多くは「コミュニケーション力」に問題があることが多いです。
基礎心理学や応用心理学を学べば、相手の立場にたった考え方が身につくため、会社の苦手な上司との会話や部下との接し方において円滑なコミュニケーションを図れます。
その結果、人間関係でのストレス問題の解決につながります。
そのほかにも、良好な友人関係や夫婦関係を保つためにも有効です。

体系的に心理学の知識を深められる

心理学を体系的に学べば知識の深堀りができ、数多ある中でより自分が深めたい心理学を見つけられます。
心理学はジャンルが細分化されていることもあり、断片的な知識や技術を身につけても実践の場ではうまく活用できないことが多いです。
テキストや講座の内容を理解しながら、関連知識を深めることで体系的に学習を進められます。
例えば、子育てで悩んでいる場合は、発達心理学を学ぶと子どもの成長に合わせた教育に活かせます。
そのあとに発達心理学の基礎を活かせる教育心理学を学んでみてもいいでしょう。
このようにまずは1つの心理学から学び、そのあとでより関連性のあるものを学ぶことで、効率よく心理学を理解できます。

心理学の習得方法|初心者が学ぶべき種類と学び方

ここからは、心理学を習得するための方法をご紹介します。
心理学をこれから学びたい方や、すでに心理学を学んでいて自分の学習方法が合っているのかを知りたい方も参考にしてください。

一部を除いてほとんどの種類を学習できる

心理学の中には、国家資格を要する職業や資格を取得する際に実務経験が必要な場合も存在しますが、基本的には初心者の方でもほとんどの種類を学習できます。
例えば、心理学に関する国家資格には公認心理師という職業があります。
また、公認心理師になるためには、政府が認定した施設で2年以上の実務経験も必要となるため、段階を踏んだ学習が必要です。
国家資格を有する目的ではなく、日常生活や会社などで心理学を活かしたい目的であれば、初心者の方でも気軽に心理学を学べます。

さまざまな学び方があるため仕事や家事とも両立できる

心理学を学ぶ方法は次の3つのパターンに分けられます。
● 本やネットで学習する
● セミナーや講演会に参加する
● 通信講座やスクールに通う
心理学を学ぶために1番手っ取り早いのは、本やネットを活用して独学で心理学を身につける方法です。
本であれば1,000円前後で気軽に学べるため、初心者の方にもおすすめです。
また、本やネットですでに学習していてイメージしづらいという方は、セミナーや講演会に参加してより理解を深める方法もあります。
忙しい会社員の方や専業主婦の方は、通信講座を候補に入れてもいいでしょう。
通信講座であれば、自宅でオンライン上の動画講義が中心であるため、自分の好きなタイミングで学習できます。
講座によってはそのまま資格を取得できるものもあり、キャリアアップや転職にも役に立ちます。

心理学の知識を簡単に学ぶ方法は?

心理学の知識を簡単に学ぶ方法は?

多くの種類がある心理学ですが、大学や専門学校に通う以外にも、専門的な心理学の知識を簡単に身に付ける方法があります。

本や参考書で独学する

書店などでは、心理学に関わる本や参考書がたくさん販売されています。自分の興味がある心理学の分野がはっきりしたら、関連する書籍などで勉強するのもひとつの方法です。
初心者向けに書かれているものを選べば、心理学の世界に入門する第一歩となるでしょう。

通信講座を活用する

学校に通う時間が取れない人や、自分のペースで学びたい人に多く選ばれているのが通信講座です。心理学を学べる通信講座なら、自宅にいながら好きな時間に専門知識を学ぶことができ、大学やスクールへの通学と比べて費用を抑えられます。
また、せっかく心理学を勉強するなら、心理学に関わる資格取得を目指すのもおすすめです。資格試験の勉強をする中で自然と専門知識が身に付く上、その後のキャリアアップにも資格が役立ちます。通信講座の中には、カリキュラム修了と同時に心理学の資格を取得できるものもあります。

おすすめ心理学関連資格4選

心理学を学んで取得できる資格はたくさんあります。
ここでは初心者の方でも取得しやすい資格をご紹介します。
初心者におすすめの資格は次の4つです。
● メンタル士心理カウンセラー資格
● チャイルド心理カウンセラー資格
● 夫婦心理カウンセラー資格
● 行動心理カウンセラー資格

メンタル心理カウンセラー資格

メンタル士心理カウンセラー資格とは、心理学の基礎知識、ストレスから起きる症状や症状別の治療方法を理解しており、カウンセラー業が全うできるレベルと認定された資格です。
現代はストレス社会ともいわれており、悩みを抱えて心の支えを必要としている方が増え続けています。
相談者によって心の悩みの種類や深さが違うため、一人ひとりに合わせた問題の分析力や質問力が必要です。
また、医療機関で医師が対応しきれない患者さんのメンタルケアをサポートする働き方や、会社の従業員の相談にのる企業内カウンセラーとしての働き方もあります。
日常生活で心理学を活用したい方はもちろん、プロのカウンセラーを目指す方にもおすすめの資格です。

チャイルド心理カウンセラー資格

チャイルド心理カウンセラー資格とは、子どもの心理や発達を理解し、悩みや問題に関してカウンセリングを行えると認定された資格です。
子どもが大人になる過程は人格や性格が形成される重要な時期であり、大人になってからの人生に大きな影響をもたらします。
子どもの心理に合わせた適切なアドバイスやコミュニケーションができれば、子育てによるストレスも軽減できるでしょう。
チャイルド心理カウンセラー資格を取得することで、幼稚園や保育園または一般企業で子どもを持つ社員のカウンセリングの仕事などにも活かせます。

夫婦心理カウンセラー資格

夫婦心理カウンセラー資格とは、夫婦問題や家族問題に対して正しい知識と解決方法でカウンセリングを行えると認定された資格です。
仕事や生活環境の変化が当たり前の現代では、不倫・DV・モラハラなどの問題が多様化しています。
多様化する夫婦間の問題はスムーズな解決が難しい場合が多いため、その人にあわせた専門的なカウンセリングが必要です。
また、知識や対処方法を理解できていれば、夫婦間の問題や深刻化を未然に防げ、周囲に相談できるような環境があるだけでも安心できるでしょう。
これから一生をともにするパートナーとよりよい生活を送るために夫婦心理の理解は重要です。

行動心理カウンセラー資格

行動心理カウンセラーとは、人の行動から相手の感情を探る行動心理学の知識を理解し、カウンセリングを行えると認定された資格です。
人は特定の行動やしぐさを無意識に行っており、さまざまな感情を読みとることができます。
感情を読みとれれば、相手の気持ちにあわせたコミュニケーションや行動がとれるため、良好な人間関係の構築につながります。
行動心理カウンセラーの資格を活かせる代表的な仕事には次のようなものがあります。
企業に対する営業
接客やサービス業
学校や塾などの教育業
医療・福祉
そのほかにも、人と関わる仕事であれば資格を活かした仕事が可能です。
人と話をするのが好きな方や人の役に立ちたいと思う気持ちが強い方におすすめの資格です。

心理学の種類を知って、興味のある分野を学んでみよう

心理学は、基礎心理学と応用心理学に大きく分けられ、さらにその中で細かい種類に分かれます。
「心理学を勉強したい」と思ったとき、自分がどの分野に興味があり、将来どのようなキャリアを目指したいかによって、学ぶべき方向性も違ってきます。それぞれの心理学の特徴を知り、将来の学びにつなげていきましょう。

まとめ

心理学といってもさまざまな種類があり、どれから学んでいけばいいか悩んでしまう方も多いはずです。
そのようなときは、まずは自分の興味のある分野や仕事に関連する心理学から学んでみましょう。
心理学を学ぶ延長線上で、自分にあった資格も取得でき、自身のキャリアアップや転職などにも活用できます。
また「ご紹介した心理学についてもっと詳しく知りたい」「資格の種類をもっと知りたい」と考えている方は「日本メディカル心理セラピー協会」で心理学について学んでみてはいかがでしょうか。
日本メディカル心理セラピー協会では、心のケアを中心としたスキルを認定する団体で、医療従事者の方が監修しているため、安心して心理学の学習や資格取得までをサポートしてくれます。
ご紹介した以外で心理学に関わる資格もたくさんあるため、自分にあった心理学や資格を探してみてください。

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