メンタルケアについて学ぶことで、こんなステップアップが可能
臨床心理士などメンタルケアの専門家でなくても、カウンセリングのスキルが必要な場面というのは意外に多いものです。例えば、介護の現場で高齢者と接する方や、教育機関で生徒と接する立場にある方などは、悩みを相談される機会が多いのではないでしょうか?
深刻な悩みを持つ人に接すると、いっしょになって悩んでしまったり、どのように接していいかわからず相手と距離を置いてしまったりすることもあります。メンタルケアについて学ぶことで、適切な距離を保ちながら悩みを聞くことができるようになり、相談者にとって頼りやすい存在になれるでしょう。
ここでは、メンタルケアについて学ぶことで、ステップアップにつながる仕事についてご紹介します。
医療関係の仕事の場合
看護師や介護士など、医療関係の仕事をしている方は、患者さんから病状以外の悩み相談を受けることも多いでしょう。患者さんの中には、悩みを打ち明けることができる身内がいなくて困っている人や、デリケートな悩みを抱えている人もいるかもしれません。素直に相談できる人もいれば、悩みを打ち明けられず、苦しんでいる人もいるはずです。
メンタルケアについて学ぶことで、悩みが深刻化する前に話を聞いてあげたり、サポートできる力を身に付けたりすることができます。悩みを相談するのが苦手な人でも、時間をかけて信頼関係を築くことができれば、少しずつ悩みを打ち明けてくれるようになるでしょう。
教育関係の仕事の場合
教師や保健教諭など、教育現場で働いている方は、生徒の悩みを聞く機会も多いのではないでしょうか。家庭や進路の問題、いじめなどに悩んでいても、相談できる家族や友達がおらず、困っている子供もいるかもしれません。
現代、子供を取り巻く状況は複雑化しており、中にはいくつもの悩みや問題を抱え込んでしまっている子供もいます。メンタルケアについて学ぶことで、ゆっくり時間をかけて話を聞いたり、ちょっとした行動からストレスを見抜いてあげたりする力が身に付くでしょう。
ネイリストや美容師など接客業の場合
ネイリストや美容師といった仕事に就いている方は、お客様と長時間いっしょに過ごすため、ちょっとした悩み相談から人生相談まで、お客様の話を聞く機会が多いのではないでしょうか。ネイルやヘアカットの技術はもちろん、話を聞く技術を向上させることで、より気持ち良く過ごしてもらうことが可能になり、サービスの向上につながります。