心の根幹にある不安や苦しさを解消したい
独立するまでの経緯を教えてください。
半澤:出版社を辞めてから、セラピストの養成スクールを探しました。最初はアロマセラピーとリフレクソロジーの違いもわからないくらいでしたね(笑)。2004年にセラピストの資格を取って、アロマセラピーのサロンで働いたり、セラピストの養成スクールで講師をしたりしました。その後、銀座にあるアロマセラピーのサロンに店長として勤めて、2008年に独立したんです。
独立を決めた理由は、自分の納得のいくやり方で施術をしたいと思ったから。体の疲れが解消されても、その人の心の根幹にある不安や苦しさを解消しないと、疲れのサイクルを永続的に繰り返してしまうと感じました。独立当初はアロマセラピーのサロンとして開業しましたが、次第に「気付きの問いかけ」と「心理セラピー」に変わっていきました。
「気付きの問いかけ」とは?
半澤:オープン・アウェアネス・ダイアローグというセッションの一環で、体にトントンと刺激を与えていくタッピングを使ったEFTというセラピーや、体の感覚に意識を向けていくフォーカシングというセラピーをしています。体の感覚を使うことで、エネルギーや気の流れを整えたり、より深いところにある感情に気付きやすくなったりするんです。
独立当時、苦労したことはありましたか?
半澤:独立し立てのころは、集客に苦労しましたね。銀座のサロンにいたときは「指名のお客様もいらっしゃるから、独立してもなんとかやっていける」と思っていたんです。いい施術をすれば自然と人が集まると考えていましたが、やはり店舗の中にいるのと自分でやるのとでは大違いでした。当時はWebサイトの作り方も告知の仕方もわからないまま、勢いだけで開業した感じでしたね。